
BASISで運用してるって人いるけど、
結局どうやって利益を出しているの?

アービトラージ?
ファンディングレート?
なんだか難しそう……

こんな疑問を持っている方も多いとか思います。
BASISは、一般的な暗号資産の売買とは少し違った考え方で運用するサービスです。
価格が上がるか下がるかを予想して利益を狙うというよりも、各取引所間の価格差やファンディングレート、流動性の違いなど、暗号資産市場に存在する「価格のズレ」を利用する仕組みになっています。
この記事では、BASISの公式ドキュメントを実際に確認し、仕組みや収益源を調べたうえで、初心者の方にも分かりやすいように解説していきます。
この記事でわかること
- BASISがどのような仕組みで利益を狙っているのか
- アービトラージとは何か、どのように利益を狙うのか
- ファンディングレートとは何か、なぜ収益機会になるのか
- BASISがファンディングレートをどのように活用しているのか
- BASISの利益を支える仕組みと、運用時に注意したいリスク
さらに、私自身もBASISを実際に利用して運用しているので、公式情報だけでは分かりにくい部分については、実際の運用経験も交えながら紹介していきます。

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BASISとは?
まずは、BASISがどんなサービスなのかを簡単に説明します。
BASISは、公式ドキュメント上では「マーケットニュートラルなアービトラージ・イールドインフラ」と説明されています。
少し難しい言葉が並びましたが、簡単に言えば、
「暗号資産の価格そのものが上がるか下がるかを予想するのではなく、市場の価格差や需給のズレなどを利用して収益機会を狙う仕組み」
と考えると分かりやすいです。
公式FAQでは、BASISが対象とする構造的な収益機会として、
- 取引所間の価格差
- ファンディングレートの差
- 流動性の分断
- 構造的なアルファ
などが挙げられています。
ここで重要なのが「マーケットニュートラル」という考え方です。
マーケットニュートラルとは?
BASISの仕組みを理解するうえで、もう一つ知っておきたいのが「マーケットニュートラル」という考え方です。
例えば、普通にETHを購入した場合、ETHの価格が上がれば利益になりますが、価格が下がれば含み損が発生します。
つまり、ETHが「上がるか、下がるか」という価格の方向性に影響されやすい運用です。
マーケットニュートラルでは、こうした価格方向への影響をできるだけ抑えるために、現物と先物など、反対方向のポジションを組み合わせます。
例えば、ETHの現物を保有しながら、ETHの先物でショートする方法があります。
現物は価格が上がるとプラスになり、先物のショートは価格が上がるとマイナスになります。
逆に価格が下がれば、現物はマイナスになりますが、ショート側はプラスになります。
このように反対方向のポジションを組み合わせることで、価格変動による影響を相殺しながら、ファンディングレートなどの市場の構造的な差を収益機会として狙うのが、マーケットニュートラルの基本的な考え方です。

図解を見ると、
「現物を買う」+「先物をショートする」
↓
「価格変動の影響を抑える」
↓
「ファンディングレートなどの収益機会を狙う」
という流れになっています。
BASISでは、このように価格そのものの上昇・下落を予想するのではなく、価格差やファンディングレートなど、市場に存在する構造的な差から収益機会を狙う考え方が採用されています。
ただし、ここは誤解しないようにしてください。
マーケットニュートラルだから、リスクがなくなるわけではありません。
実際の運用では、取引手数料、スリッページ、流動性、証拠金、ヘッジ比率、清算リスクなど、さまざまな要素を考慮する必要があります。
また、BASISの公式情報でも、戦略の状況や市場環境によって報酬が変動したり、保護機能によって報酬が一時的に停止したりする可能性が説明されています。
つまり、「価格が上がるか下がるかへの依存を小さくする」ことと、「損をしない」ことは別の話です。
この違いを理解しておくことが、BASISの仕組みを知るうえで大切なポイントです。
【関連記事:BASISの特徴や仕組み・始め方】
BASISはどうやって利益を狙うの?
では、実際にBASISはどのように利益を狙っているのでしょうか。
大きく分けると、次のような収益機会があります。
| 収益源 | 簡単な説明 |
|---|---|
| アービトラージ | 取引所などの価格差を利用する |
| ファンディングレート | 無期限先物などの資金調達率の差を利用する |
| 構造的アルファ | 特定の市場・サービスに存在する収益機会を調査して活用する |
| DeFi・レンディング等 | 成熟したオンチェーン市場などを活用する |
その中でも、初心者の方にまず理解してほしいのが「アービトラージ」です。
BASISのアービトラージとは?
アービトラージとは、日本語では「裁定取引」と呼ばれるものです。
簡単に言えば、
「同じような資産に価格差が発生したとき、その価格差を利用する」
という考え方です。
例えば、かなり単純化して考えてみます。
あるタイミングで、
A取引所ではETHが50万円
B取引所ではETHが50万5,000円
だったとします。
同じETHなのに、5,000円の価格差がありますよね。
この価格差を利用して、安いところで買い、高いところで売る。
これがアービトラージの基本的な考え方です。

「取引所A:ETH 50万円 → 買う」
↓
「取引所B:ETH 50万5,000円 → 売る」
↓
「価格差5,000円が収益機会」
という流れが一目で分かる図にすると、初心者にもかなり伝わりやすくなります。
ただし、実際の取引ではここまで単純ではありません。
例えば、
- 取引手数料
- スリッページ
- 送金コスト
- 取引所の流動性
- 注文が成立するまでの時間
- 市場価格の変動
- 取引所側の障害
などを考える必要があります。
そのため、「価格差が5,000円あるから5,000円そのまま儲かる」というわけではありません。
ここがBASISの仕組みを理解するうえで重要な部分です。
BASISが重視するのは「価格差」だけではない
BASISの公式資料を見ると、単純に価格差を見つけて売買しているわけではありません。
例えばBASISのアービトラージエンジンであるBQAEでは、
- 価格差を探す
- 取引可能な流動性があるか確認する
- スリッページなどのコストを確認する
- 取引所の状態を確認する
- 決済やポジション解消まで考える
- 条件を満たした場合のみ実行する
という考え方が採用されています。
つまり、
「価格差がある=すぐに取引する」
ではありません。
価格差があっても、取引コストを考えた結果、利益が残らないのであれば取引しない。
この考え方がBASISの「Execution First」という思想につながっています。
BASISの利益を支える「ファンディングレート」とは?

次はファンディングレートについて初心者向けに説明します。
ファンディングレートとは、無期限先物などの取引で発生する「資金調達料」のことです。
無期限先物には通常の先物取引のような満期日がないため、現物価格と先物価格のバランスを保つために、一定の間隔でロングとショートの間で支払いが行われます。
簡単にいうと、ロング(買い)とショート(売り)のどちらにポジションが偏っているかによって、ファンディングの方向や大きさが変わる仕組みです。
例えば、ロングポジションを持つ人が多くなると、ファンディングレートがプラスになり、ロング側からショート側へ支払いが発生するケースがあります。
逆に、ショート側が多くなれば、反対方向になる場合があります。
ここまでの流れを図にすると、次のようになります。

ポイントは、ファンディングレートは「どちらか一方が常に受け取れる仕組み」ではないということです。
市場の状況によってプラスにもマイナスにもなり、ロング側とショート側のどちらが支払うのかも変わります。
BASISではファンディングレートをどう活用するの?
BASISでは、このようなファンディングレートの差を、収益機会の一つとして活用しています。
その代表的な考え方の一つが、現物と先物を組み合わせた「デルタニュートラル」の戦略です。
例えば、
「現物ETHを保有する」+「ETHの先物でショートする」
という組み合わせです。
現物と先物で反対方向のポジションを組み合わせることで、ETHそのものの価格変動による影響を抑えながら、ファンディングレートの差を収益機会として狙う考え方です。
つまり、単純に「ETHの価格が上がるか、下がるか」を予想するのではなく、現物と先物を組み合わせて価格方向への影響を抑えながら、ファンディングなどの市場の構造的な差を利用するイメージです。
ただし、ファンディングレートだけを見れば利益が出るわけではありません。
実際の運用では、取引手数料やスリッページ、流動性、証拠金、ヘッジ比率、清算リスクなど、さまざまな要素を考慮する必要があります。
そのためBASISでは、ファンディングレートの差があれば無条件に取引するのではなく、コストやリスクなども含めて収益機会になるかを判断する仕組みが重要になります。
ファンディングレートは、BASISが収益機会として扱う市場の構造的な差の一つです。
BASISは複数の収益機会を組み合わせる
ここまでで、BASISがアービトラージやファンディングレートなどを、収益機会の一つとして活用していることを説明しました。
では、BASISはこの2つだけで運用しているのでしょうか?
実際には、そうではありません。
BASISでは、複数の収益機会を組み合わせる「Strategy Matrix」という考え方が採用されています。
主に次のような複数の戦略を組み合わせています。
・Spatial Arbitrage(空間アービトラージ)
取引所など、異なる市場の間に生じる価格差を利用して、収益機会を狙う戦略です。
・Delta-Neutral Funding(デルタニュートラル・ファンディング)
現物と先物などを組み合わせて価格変動の影響を抑えながら、ファンディングレートの差を収益機会として狙う戦略です。
・Structural Alpha(ストラクチャル・アルファ)
暗号資産市場や特定のエコシステムに存在する、構造的な収益機会を探して活用する戦略です。BASISでは、条件を満たしたインセンティブプログラムなどが対象になります。
・Blue-Chip DeFi Lending / Liquid Staking
比較的成熟したDeFiプロトコルで暗号資産を貸し出したり、リキッドステーキングを活用したりして、収益機会を狙う戦略です。
このように見ると、BASISが扱っているのは「アービトラージだけ」ではないことが分かります。
価格差を利用する方法、ファンディングレートを利用する方法、DeFiやエコシステムの仕組みを利用する方法など、異なる収益機会を組み合わせているわけです。
ただし、すべての戦略を常に実行するという意味ではありません。
市場環境や流動性、コスト、リスクなどを確認したうえで、条件に合った収益機会を選択するというのがBASISの考え方です。
BASISの「利益」はどこから生まれる?
BASISでは、アービトラージやファンディング、DeFiなど、市場の中にある価格差や需給のズレ、ファンディングレートの差、流動性の違いなどを収益機会として探すという考え方が採用されています。
例えば、アービトラージなら、
「取引所Aと取引所Bで価格差がある」
↓
「アービトラージの機会を検討」
↓
「手数料やスリッページなどのコストを確認」
↓
「取引しても利益が残るか判断」
↓
「条件を満たせば実行」
という流れです。
ファンディングの場合も、
「ファンディングレートを確認」
↓
「ヘッジコストや証拠金などを確認」
↓
「リスクを含めて収益性を判断」
↓
「条件を満たせば戦略を実行」
という考え方になります。
このようにBASISでは、一つの方法だけに頼るのではなく、複数の戦略から収益機会を探しています。

図解のイメージとしては、ユーザーから預けられた資産をもとにBASISが市場の収益機会を探し、戦略を実行します。
そこで得られた運用成果をもとに、ユーザー側には報酬が反映されます。
一方、BASIS側にも、取引や戦略運用などを通じた収益構造があります。
つまり、
市場の収益機会を探す
↓
条件を満たした戦略を実行する
↓
運用成果を生み出す
↓
ユーザー側に報酬が反映される
という流れで考えると、BASISの利益とユーザーの報酬の関係が分かりやすいでしょう。
市場環境によって収益機会は変わりますし、取引手数料、スリッページ、流動性、取引所の状況などによって、実際の運用成果も変動します。
そのため、BASISは単純な「高利回り商品」というよりも、市場に存在するさまざまな構造的な差から収益機会を探し、条件を満たしたものを実行していく仕組みと考えると理解しやすいです。
BASISの仕組みを支えるBHLEとは?
ここで、もう一つBASISを理解するうえで重要なのが「BHLE」です。
BHLEは「Base58 Hyper-Latency Engine」の略で、BASISの実行基盤として説明されています。
公式FAQでは、
- 内部レイテンシー50μs未満
- 100,000+ OPS
- 独自ルーティング
- 決定論的な実行
- 数学的な制約
- ステートマシンによるリスク管理
などが特徴として挙げられています。
なぜ、ここまで実行速度が重要なのでしょうか。
それは、アービトラージの価格差がずっと存在するわけではないからです。
例えば、
「A取引所では50万円」
「B取引所では50万5,000円」
という価格差を見つけたとしても、実際に注文を出すまでに価格差がなくなってしまえば、期待していた利益は得られません。
さらに、注文した価格と実際の約定価格がズレれば、スリッページによって利益が削られる可能性もあります。
だからこそBASISでは、
「価格差を見つけること」だけでなく、「その価格差を実際に取引できるか」
まで含めて考えているわけです。
BASISでは利益が出ないときに取引しない?
ここもBASISの特徴的な考え方です。
BASISでは、期待できる利益から、
- 手数料
- スリッページ
- レイテンシーによるコスト
- 流動性
- 安全マージン
などを考慮し、それでも期待値が残るかを確認してから取引するという考え方が示されています。
つまり、「取引回数を増やせば利益が増える」という発想ではありません。
条件が悪ければ、取引しない。
これもBASISが掲げている「Capital Preservation」という考え方につながります。
私も実際にBASISを運用しています
ここまでBASISの公式情報を中心に仕組みを説明してきました。
ただ、単に公式サイトを読んで記事を書いているわけではありません。

実際にBASISを利用して、3ヶ月ほどETHで運用を続けています!
最初は少額から始め、その後、運用期間を繰り返しながら利益を再投資してきました。
そして現在も運用を継続しています。
私自身の運用結果については、別の記事で実際の数字や運用画面とともに定期的に公開しています。
「BASISの仕組みは分かったけど、実際にはどれくらい増えるの?」
という方は、こちらも合わせて確認してみてください。
【関連記事:BASISを運用してみた結果を報告】
BASISを利用する前に知っておきたいリスク
ここまで読むと、
「価格差を利用するなら、かなり安定して利益が出そう」
と思うかもしれません。
ですが、私はここを強調しておきたいです。
BASISは元本保証の商品ではありません。
マーケットニュートラルという仕組みも、リスクをゼロにするものではありません。
例えば、
- 取引所の障害
- 流動性不足
- スリッページ
- ファンディングレートの変化
- 清算リスク
- スマートコントラクトリスク
- 市場環境の急変
- システムや運用上のリスク
- 選択したロック期間は資金を動かせないリスク
などがあります。
ですから、
「必ず利益が出る」
「毎日決まった金額が増える」
「元本割れしない」
といったサービスではありません。
この点を理解したうえで、自分に合っているか判断することが大切です。
BASISはこんな人に向いている
BASISはこんな人が向いています。
- BTCやETHなどを長期保有している
- 保有している暗号資産をそのままにしている
- アービトラージという運用方法に興味がある
- ファンディングレートを利用した運用に興味がある
- 暗号資産の市場構造を利用した運用について知りたい
- 余剰資金の範囲で運用を考えている
という方なら、少額から参加してみるのもいいかと思います。
一方で、
「絶対に損をしたくない」
「短期間で必ず利益を出したい」
「仕組みを理解するつもりはないけど、とにかく高利回りの商品を探している」
という方は、慎重に検討して判断しましょう。
まとめ
今回は、BASISの仕組みについて、アービトラージやファンディングレートを中心に初心者向けに解説しました。
BASISは、単純に暗号資産を買って値上がりを待つサービスではありません。
取引所間の価格差を利用するアービトラージや、ファンディングレートの差、流動性の分断など、市場の中に存在する構造的な収益機会を狙う仕組みです。
そのため、BASISを理解するうえでは、
「暗号資産の価格が上がるから利益が出る」
ではなく、
「市場の中にある価格差や需給のズレなどを利用して収益機会を狙う」
と考えると分かりやすいと思います。
また、価格差が見つかれば何でも取引するわけではなく、手数料やスリッページ、流動性、取引所の状態などを考慮し、条件が悪ければ取引を止めるという考え方も重要です。
私自身もBASISを実際に利用して運用しているので、今後も実際の運用結果を確認しながら、初心者の方にも分かりやすい形で情報を更新していきたいと思います。
BASISが気になっている方は、仕組みだけでなく、リスクや利用条件についても確認したうえで、自分の運用スタイルに合っているか考えてみてください。

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