あなたは、このような経験をしたことはないでしょうか?
『インフレ・デフレ』という話題になったけど、どっちがどっちだっけ?
『インフレ・デフレ』って聞いたことあるけど、どんな意味だっけ?
どうも、まとめ先生です!
私が、上記のようなお悩みを解決いたしましょう!
当記事でわかること
インフレとデフレとは?
まず始めに、インフレとデフレの違いを図でまとめたので見てみましょう!
インフレとデフレはどっちが良いの?
なんとなく違はわかったのですが、インフレとデフレはどちらが良いのですか?
良い質問するなー!
答えは『適度なインフレ』が望ましいとされています!
日本(政府・日銀)は『2%程度の緩やかな物価上昇率を目指す』ことを2013年に表明。
その背景には、デフレに長く悩まされている日本経済を立て直すためには、物価を上昇させることが望ましいとされているからです。
※この物価上昇率のことを『インフレ率』とも言います。
インフレを簡単に解説
インフレとは?
インフレとは『インフレーション』を略した言葉です。
簡単に説明すると、モノやサービスなどの価格が持続的に上がることを言います。
例えば、もともと100円で買えたモノが、物価上昇により200円払わないと買えなくなったりします。
つまり、お金の価値が下がったということになります。
- インフレになる原因
- [その1]
景気が良いと、モノがよく売れるようになります。
モノの需要が供給を上回るため、物価も上昇しインフレが起こるのです。
[その2]
お金の刷りすぎなどで、お金の流通量が多くなってしまうと、お金の価値が下がります。
その結果、インフレが起こるのです。
インフレになると、何が起こるのか?
インフレになると、モノの価値が上がり、お金の価値が下がります。
お金の価値が下がることで『円安』に動く傾向に。
円安になることで、海外からの観光客などが日本でお得に買い物をすることができるため、日本にお金を落としてもらいやすくなり好景気となります。
- 円安・円高について
- ドルに対して、円の価値が高いのか安いのかで考えると理解しやすいです!
[円安]
日本円の価値が下がること。
(例) 1ドル=100円の商品が、120円出さないと買えない場合、円の価値が下がったことを意味するので『円安』になります。
[円高]
日本円の価値が下がること。
(例) 1ドル=100円の商品が、80円で買えるようになった場合、円の価値が上がったことを意味するので『円高』になります。
適度なインフレ
適度なインフレは、購買意欲が向上して、経済の好循環へと繋がります。
日本では、これが理想とされています。
バブル経済
値段が上がる可能性があるからとりあえず買っておこうという心理が働く。
バブル経済時は、高級住宅や高級車が飛ぶように売れて、やがてはバブル崩壊へ…。
泡が膨らんでしぼむ様子に似ていることから『バブル経済』と呼ばれるようになりました。
ハイパーインフレーション
今日は500円で買えたものが、明日には1,000円、明後日には3,000円みたいに急激に価格が上昇する状態のことを言います。
『モノの価値が上がり過ぎる=通貨の価値が下がりすぎる(紙くず同然)』
この結果、経済崩壊へと繋がる可能性もあります。
『こんなことあり得るのか?』と、思う方もいるでしょう。
ですが、過去にはこのような事例があるのです。
- ハイパーインフレが発生事例
- 2008年頃にジンバブエでハイパーインフレが発生。
インフレの原因は、マネーサプライ増加(お金の刷り過ぎ)によるものでした。
5,000億%のインフレにより、お金の価値が『50億分の1』になったとも言われています。
わかりやすい例で説明すると、今まで100円で買えたモノが、翌日には5,000億円を支払わないと購入できくなってしまったのです。
インフレのメリット
- 円の価値が下がることで、『円安』に動きやすくなるため、海外からの観光客が日本にお金を落としてもらいやすくなる。
- 景気が良くなり、業種によっては給料の上昇が見込める。
- 失業率の低下。
インフレのデメリット
- モノの値段が上がることで、貯金していたお金の価値が実質的に目減りしてしまう。
- 物価の上昇に対して、昇給が追いつかずにモノが買えなくなり生活が圧迫される。
- 行き過ぎると経済崩壊へ繋がる可能性もある。
インフレの対策方法
ボク達ができるインフレ対策などはあるんですか?
もちろんあります!
私達にもできるインフレ対策を簡単にお伝えしておきますね!
- インフレ対策
- 貯金していたお金の価値が下がってしまう前に『お金を、価値のある別のモノに替えておく』という方法(分散投資)がベストです。
お金以外のモノとは、具体的に以下の3点を指します。
株式にする
インフレ時には、企業が活発になるので株価上昇する可能性が高いので、株式を購入してみるのも一つの手です。
外貨にする
日本円の価値が下がるならば、外貨(外国のお金)に替えておくのも一つの手です。
銀行の外貨預金や、為替取引ができる証券会社(レバレッジ1倍=外貨預金)を利用してみましょう。
貴金属にする
貴金属とは、主にゴールド(金)やプラチナなどを指します。
ゴールド(金)は、地球上にある量が決まっているため、希少性が高く価値があるものとされており、長期的にみても価値が下がる可能性は低いと予想されています。
近年では『ビットコイン(BTC)』が、デジタル・ゴールドと称されており、お金の避難先を意味する有名な格言『有事の金』のように『有事のビットコイン』とも言われ始めている。
デフレを簡単に解説
デフレとは?
デフレとは『デフレーション』を略した言葉です。
簡単に説明すると、モノやサービスなどの価格が持続的に下がることを言います。
例えば、もともと100円で買えたモノが、物価の下落により50円で買えるようになります。
つまり、お金の価値が上がったということになります。
- デフレになる原因
景気が悪いと、モノが売れにくくなります。
モノの需要が低下し、売るために物価が下落してデフレが起こるのです。
デフレになると、何が起こるのか?
デフレ スパイラル
『デフレになると、安く物が買えるから良いじゃないか!』と、思われがちですが、実際には下記の図のような悪循環(デフレ・スパイラル)が生まれてしまうのです。
この悪循環にならないように『金融政策』があります。
- 金融政策とは?
- 日本銀行が、金融面での物価・経済を安定させるために行う政策のことを『金融政策』と言います。
デフレのメリット
- 物価が安くなるため、モノが安く購入できる。
- 円高になりやすいため、輸入品を安く購入できる。
デフレのデメリット
- 不景気になりやすい。
- 企業が儲からないので、給料が減る。
- 企業の業績悪化などにより、失業者が増える可能性がある。
- 企業は人件費削減のため、就職難になる可能性がある。
- お金を多く持っている人は更に価値が上がり、持っていない人はお金を手に入れるのが難しくなるので、貧富の差が生まれやすい。
コロナ後の日本はインフレ・デフレのどちら?
コロナ収束後の日本は、インフレとデフレのどちらになるかについて議論が行われており、双方の説を簡潔にまとめました!
インフレになる説
コロナ対策として、お金を沢山刷ったんだからインフレでしょ!
(お金の流通量が増えれば、モノの価値が上がり、お金の価値が下がる)
デフレになる説
また何が起こるかわからないから、『お金は使わないでとっておくべきだ』という心理が働き、デフレになるでしょ!
(買う人が減れば、モノを売るため安く販売し、企業も儲からなくなり不景気になる)
まとめ
今回は『インフレ・デフレ』について解説しました!
最後に、要点のまとめになります。
ひと目で理解できる表
インフレ | デフレ | |
お金の価値 | ⇩ 下落 ⇩ | ⇧ 上昇 ⇧ |
モノの価値 | ⇧ 上昇 ⇧ | ⇩ 下落 ⇩ |
株価 | ⇧ 上昇 ⇧ | ⇩ 下落 ⇩ |
為替 | 円安 | 円高 |
金利 | ⇧ 上昇 ⇧ | ⇩ 下落 ⇩ |
まとめ ポイント
- モノの値段が上がり、お金の価値が下がるのが『インフレ』。
- モノの値段が下がり、お金の価値が上がるのが『デフレ』。
- インフレとデフレどちらが良いか?の答えは『適度なインフレ』。
- 日本は『物価上昇率(インフレ率)2%』を目指している。
- インフレ対策方法は『お金以外の価値のあるモノ(株式・為替・貴金属 等)』に替えておくこと。